ベトナムで働くサラリーマンのブログ

三十路をよりおしゃれに過ごすために

これから期待大のベトナム株!現地で証券口座を開設してみた

ASEANの中でも特に経済成長が著しく、TPPでも最も恩恵を受けると言われているベトナム。

ベトナムに2年以上住んで仕事をしているので、当初よりベトナム経済やビジネス習慣に詳しくなってきている。

せっかくなのでこちらに住んでいるうちにベトナム株を始めてみようと思い、まずは口座開設をしてみた。

 

ベトナムでどの証券会社を選ぶか?

駐在員のため非居住者になっており、マイナンバーもないため日本の証券口座は開設できない。

ネットの情報を参考に、日本語対応可能な現地の証券会社を調べてみた。
サイゴン証券VNダイレクト証券が有名らしく、どちらも日本語のウェブサイトがある。

サイゴン証券にはあの大和証券も出資しているらしい。

 

口座開設したい旨をメールすると、どちらもベトナム人の日本語担当者からすぐに返信がきた。
口座開設関連の概要を比較すると以下の通り。

 

  サイゴン証券 VNダイレクト
証券口座開設手数料 無料 100USD
証券口座維持手数料 無料 180USD/年
オンライン取引手数料 0.25% 0.15%
IPO申し込み手数料 100USD/件  
IPO売買手数料 1%  
海外間接投資用口座 ベトナム投資開発銀行
BIDV
インドビナ銀行
IVB
口座管理費 26,400VND/年 なし
最低維持金額 50,000VND なし
海外送金通貨 USD/JPY USD

 

まずびっくりしたのが、VNダイレクトの口座開設・維持手数料の高さ。

私の投資額では到底回収できないためパス、サイゴン証券で口座開設することにした。


外国人がベトナムの証券口座を持つためには、専用の投資用口座が必須で、提携銀行は証券会社毎に決まっている。

サイゴン証券の場合はBIDV。

他行はもちろん、BIDVの普通預金口座を持っていたとしても、証券講座と紐付けることはできない。

 

口座開設は意外と簡単!

サイゴン証券からメールで口座開設書類が送られてくるので、必要な情報を記入して署名した上で郵送すれば手続きは完了。

パスポートの証明のみは事前準備が必要で、私の場合は同僚にお願いして現地の役所で取ってきてもらった。

ハノイやホーチミンの役所はもちろん、日本にあるベトナム大使館でも手続きは可能だ。

(パスポートの証明は、全部のページをコピーしたものに役所の印鑑が押されただけ)

 

開設手続きはメール・郵送のみで、サイゴン証券の店頭には一度も行っていない。

また駐在しているので、ベトナムのWork permitとTemporary residence cardを持っているがいずれも提出する必要はなかった。

一部Webサイトでは警察署で無犯罪証明書を取得して提出するとあったが、それも不要だった。

現地在住か日本在住かに関わらず、外国人であれば同じ扱いのようなので日本からでも簡単に現地の証券口座を開設できる。


日本国内ではSBI証券でもベトナム株の取り扱いがあるが、どどーーんと投資できる人以外には手数料がかなり割高だ。

  • 約定金額の2%
  • 最低手数料 1,200,000VND(約6000円)

30万円以下の取り引きでは固定で約6000円の手数料がかかってくる。

いくら成長著しいベトナム市場といえど、この手数料を取り戻すだけのリターンを得るのはサラリーマンにはハードルが高い。

まずは少額からベトナム株を始めてみたいという人には、サイゴン証券での口座開設をおすすめする。

(海外送金手数料の問題はあるが)

 


書類を送付してから3週間後にBIDV口座、4週間後に証券口座の開設通知が無事にメールで届いた。

BIDV口座は口座番号が通知されるだけで、キャッシュカードや通帳等はない。

サイゴン証券のWebサイトやアプリから、BIDV口座にあるVND残高も参照できる。


投資用口座に入金したら、サイゴン証券のWebサイトとスマホアプリから全ての取り引きが可能になる。

Webサイト・アプリともに英語と日本語にも対応している。

サイゴン証券のスマホアプリログイン画面

ただし”パスワードが忘れた?”のように、意味は通じるが日本語訳は所々怪しい感じではある・・・。

 

口座番号やパスワード

オンライン取引に必要な情報は”SSI E-Trading 口座有効化の通知”というタイトルで、日本語のメールが送られてきた。

これらはWebのE-Tradingやスマホ・タブレットアプリでのログイン・取引に必要だ。

  • ログインID(Customer ID)
  • ログインパスワード(Password)
  • 取引パスワード(PIN code)

それぞれの英語名はアプリ上での名称、ログインIDは証券口座番号とは異なるので注意。

パスワードは両方ともログイン後に、設定から変更可能だ。

 

開設から1週間程で、”Research Center Account Notification”というメールが送られてくる。

このメールはベトナム語と英語のみで見逃しやすいので注意を。

これはSSIの企業レポート等を見る際に必要で、サイト右上からLoginするとResearch Centerが使用できる。

サイゴン証券のリサーチセンターログイン画面

  • Username:SSIに登録したメールドレス
  • Password:メールに記載された英数字文字列

E-TradingのID・パスワードとは異なるので注意。

 

投資用口座への入金方法

現金を預け入れる

ベトナムのATMでは日本のように現金の預け入れができない。

銀行の窓口に行けば現金で預け入れはできるが、その場合でも様々な制限があってかなりめんどくさい。


現金を日本から持ち込んで預け入れ ベトナム入国時に持ち込む金額を申告し、書類に税関の印鑑をもらわなければならない。

BIDV窓口では税関申告書に記載された金額のみが入金が可能。

ベトナムでは5,000USD以上の持ち込みに対してのみ課税されるが、それ以下の金額でも税関での申告が必要。

当日の為替レートで両替され、ベトナムドン(VND)で口座に入金される。


ベトナムでの給与を預け入れ ベトナムで働いていることを証明する労働許可証(Work permit)が必要。

給与明細または給与振込口座のバンクステートメントのいずれかが必要。

月給が20,000,000VNDで、60,000,000VNDを預け入れる場合には3ヶ月分の明細が必要となる。


どうやらルール上は、預け入れようとする金額の全ての出所を証明する書類が必要なようだ。

またBIDVで投資用口座への現金入金が可能なのは、ハノイ市内ではBIDV Ha Thanh支店のみとのこと。

 

といってもベトナムのことなので、もしかしたら応対する人やコネ次第では上記書類がなくても預け入れできる可能性もある。

BIDVにはジャパンデスク連絡先があるので、交渉してみる価値はあるかもしれない。

 

ベトナム国外の口座から海外送金

通常の海外送金と同じく、自分のBIDV投資用口座の情報を登録して送金すればOK。

  • 受取人名
  • 口座番号
  • 取引銀行: Bank for Investment and Development of Vietnam
  • 銀行コード: BIDVVNVX

送金は日本円でもUSドルでもよく、BIDV着金日の為替レートで自動的にベトナムドンに両替されて入金される。

 

 

 

ベトナムドンで給与を得ているなら、為替手数料を考えて現金での入金が最もよい。

私はベトナムで働いてはいるものの、給与自体は日本の会社から日本円で支払われている。

そのため現金での預け入れは断念し、日本の口座から海外送金した。

日本側の口座で手続きしてから4日後にはBIDV口座に入金されていた。

 

BIDV口座の明細確認方法はこちら 

www.tnf24.com

 

 

これからタイミングを見計らってベトナム株を少しずつ買っていきたい。